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  第25回石川TOYP大賞受賞者 本田雅弘氏
 
□平山 泰之(ひらやま やすゆき)
□1985年1月19日生 31生
□活動地域/七尾市
□分野/漁業
 
1985年   能登島に生まれる
2005年   祖父の跡を継ぎ、漁師になる。以来、刺し網漁や蛸漁で生計を立てる。
2010年   平山水産の代表に就任。以後、これまでの伝統的な漁のみならず、漁場や漁獲高のITデータ化を進め、より効率の良い漁業に挑戦し続けている。
2013年   外部への情報発信を推し進め、「能登島のIT漁師」として漁師としては珍しく自らHPを運営。多くのメディアに取り上げられることとなる。また、そのブランド力を活かし、首都圏や近畿圏への直販体制を整え、能登島のブランド力アップに貢献している。合わせて契約する飲食店に赴いて、能登島の食材とともに能登島のPRをする食談義を開催するようになる。
2016年   金沢で能登島の魚を活用した飲食店を運営する「株式会社能登島漁師」を設立し、代表取締役に就任。
能登島の魚を最大限活用し、能登島の地域内外へアピールに努めている。

《 現在の活動内容の詳細と、その活動に携わるようになった経緯 》
僕は七尾市の能登島で漁師をしています。元々は高校卒業後に大阪に出たのですが、地元や日本全体の水産業の衰退の現状を知り、祖父の跡を継ぐ形で漁師を始めました。漁師をしていく中で、業界の課題を肌で感じるようになり、普通の漁師とは違った様々な取り組みを行うようになりました。
 大きく分けて3つあります。一つ目は、漁業自体の効率化です。長年漁師の世界は「勘と経験」が大切にされてきましたが、僕はGPS等を駆使して気候や漁場のデータ分析をし、より効率の良い漁業の運営を目指しています。二つ目は、魚の価値を高めるための首都圏や近畿圏への直販です。漁師が直接エンドユーザーに販売することは稀ですが、それに挑戦しています。エンドユーザーの声を直接聞くことで魚の獲り方や絞め方などに工夫が増えましたし、直接販売することで魚の価値を理解してもらい、漁業者の収益改善にもつながります。三つ目は、多くの人に能登、石川の魚の良さを知ってもらうための情報発信です。漁師自らこれをやっている人は本当に少ないです。自らHPを管理したり、魚の直販先に出向いての食談義を開催したりしています。
 これら三つの活動を通じて、自ら「良い漁師のモデルケース」となって新しく漁師になりたい!という若手が出てくること、そしてそのことで石川県の漁業が活性化するとよいと思っています。
《 ふるさと石川への貢献 》
今、日本の人口減少、地域衰退への危機感を感じております。僕のような漁師の世界は高齢化も進み、後継者も少なく、衰退が他の業界より早く進んでいるような気がしています。そんな中で、僕の取り組みを多くの地域の皆さんに知ってもらうことで、漁業や一次産業の現状を理解してもらい、強いては、僕が感じているような日本全体の危機感について考えてもらえるとよいなと思っています。また、早く衰退が進んでいるからこそ、一次産業から盛り上がって町おこしをしていくことも大切であると思っています。
 実例をあげますと、僕が直販している東京の飲食店のシェフなのですが、能登の人や食材に感動し、この夏独立を機に七尾で飲食店を開業することが決まりました。これも、地域衰退の抑制につながればと思っています。
 次世代の若者に良いものを残せるようにこれからも頑張っていきたいと思っています。
《 周りの人や地域への影響 》
僕の取り組みが地域に与える影響としては、やはり後継者不足の抑制と能登や能登の食材の価値、イメージの向上があると思います。
 後継者不足に関しては、儲かる漁師の姿、かっこいい漁師の姿、地域に貢献する漁師の姿などをちゃんと次世代を担う若者に見てもらえるかが重要だと思っています。従来のやり方だけにとらわれず、収益の上がりやすい漁業のモデルを作ることにITを活用できるなら活用しますし、それを他の人に教えた方がいい場合にはそのようにしています。また、能登や能登の食材の価値向上については、先ほど話をした食談義のほかにも、とある企業の食産業活性プロジェクトに携わることで、地域の他の漁師や農業者とタッグを組んで取り組を進めています。個人の漁師として活動するだけではなく、地域の仲間達と一緒にそのような取り組みをすることで能登全体の活性化につながる一助になれたらと思っております。
《 新たな挑戦 》
今までは、食材の提供を通じて能登や能登の食材の付加価値アップを目指してきましたが、次は食材プラス場所の提供もしようと思い、金沢市片町で「能登島漁師直営店 旬菜鮮魚 海と土」という食材にこだわった飲食店を開業します。能登には頑張っている若い生産者がたくさんいます。ただ、うまく情報発信ができていないのが現状です。そういった人たちの食材を主に使用し、このお店を通じて生産者の情報発信を行い、生産者や食材のブランディングができる場になればと思っています。
 また、情報発信をすることにより、生産者自身のレベルアップにつながると思いますし、このことが一次産業の衰退、地元や地域の衰退を抑制し、一次産業や地域の活性化につながればと思っています。
《 ふるさと石川を活性化するための創意工夫や独自性 》
漁業の効率化や付加価値アップについて詳しくのべると、GPSを駆使してデータ分析をし、目に見えない海の中を把握することによって、どの季節にどの方法でどの場所で効率良く魚が獲れるかということを追求しています。GPSのポイントの数は30000箇所を超えており、これだけのデータ管理をしている漁師はおそらく自分しかいないと思います。このIT漁法を地域の担い手である若者に教え、個人の漁師でも充分に生計がたてていけるよう育て上げ、地域の重要な産業の漁業や地域の存続につなげていきます。
 また、直販先のレストランとのやり取りや流通関係者、他の漁業者との出会いから最先端の魚の処理方法を学んで、できることから実践しています。具体的には神経締めや船の上での活け締め、イケスの使い方や直販時の梱包方法などです。このような一つ一つの積み重ねで魚の付加価値アップにつなげていきます。
 その他に、HPの運営やSNSの活用、食談義やメディア出演など、あらゆる情報発信に関しても、石川や能登の知名度向上も含めて行ってきていますし、自分の情報が世に出ることで次世代で漁師になりたいと思う子どもが少しでも増えるとよいと思っています。
《 夢・目標 》
まず、日本全体を見たときに、県内外関係なく日本全体の漁業の衰退を抑制していきたいという想いがあります。そのためには足元からで、まずは石川県、能登半島の地魚のブランディングに挑戦したいと思っています。自らが、成功事例を作り、石川の漁業のリーダー的存在として活躍したいと思います。
 また、地元に漁師を育成できる場などをつくろうという考えも持っています。何度も言いますが、そのことが漁業の衰退に歯止めをかける一助になればと思います。
 そのためにも1次産業が大きな利益を得られる時代やシステムを作っていくんだ!!という気持ちが強いです。
 
 
 

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